映画

カティンの森

01:45 「カティンの森」の東京での上映が今日で最後であることを思い出し、急遽、新文芸坐へ。重く苦い映画だ。ソ連の残虐な戦争犯罪。戦後、親ソ政権下で歴史的事実の歪曲を強いられる苦渋。幾多の挿話が淡々と描かれていく中から、二大国に蹂躙された小国…

本日のツイート 2010-03-13

12:57 遅ればせながら、「サマーウォーズ」を観た。結論は期待外れ。家族が団結して敵に立ち向かうという主題はよい。健二や侘助という血縁のない者も取り込む現代的な家族像を提起したのもよい。しかし、余りに「嘘くさい」世界観、魅力に乏しい人物設定、…

本日のツイート 2010-03-10

01:54 BShiで録画した「茄子 アンダルシアの夏」を観たが、終了後迷わず消去。「好きなスペインや自転車を素材に商業映画が作れて運がよかったね。」というだけ。唯一関心を覚えたのは、チームカーにBDレガシィを使っていること。私の愛車BHの先代だ。でもク…

本日のツイート

00:59 観るつもりだった「ハート・ロッカー」が作品賞・監督賞他を受賞したので、レイトショウに出かけた。強烈な映画だ。劇的演出に依らず、記録映像のように戦争の現実を冷徹に描いていく。英雄礼賛も映画的高揚もなく、残るのは戦場の恐怖のみ。本作は、…

「ハッピーフライト」

新百合ヶ丘のレイトショウで、先週封切られたばかりの映画「ハッピーフライト」を観ました。製作発表以来、心待ちにしていた映画です。期待を裏切らないすばらしい映画でした。私のような筋金入りの全日空ファン・旅客機マニアのはしくれも十分満足できます…

「スウィングガールズ」

先日の海外出張の際、機内映画で「スウィングガールズ」をやっていました。封切り間近の映画「ハッピーフライト」の監督・矢口史靖の作品ということで興味を引かれ、観始めたのですが、アルコールの酔いもあって途中で寝込んでしまいました。そこで、近所の…

「劒岳」読了

来年公開予定の映画「劒岳 点の記」に備えて、原作の新田次郎「劒岳」を読みました。明治40年、測量官・柴崎芳太郎率いる帝国陸軍陸地測量部の測量隊が艱難辛苦の末、剣岳(2999m)を中心とする「越中奥山」の三角測量を完遂した過程が、新田次郎らしい淡々…

「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」

娘たちが夏休みの宿題の取材に横浜市歴史博物館に出かけていったのを幸い*1、妻とチネチッタに映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を観に行きました。「お約束」通り、ノンストップ・ローラーコースター・ムービーとして、存分に楽しま…

映画「スカイ・クロラ」に登場する戦闘機

映画「スカイ・クロラ」に登場する戦闘機は、いずれも第2次世界大戦機を下敷きにしているようです。散香 これは、明らかに、帝国海軍試作局地戦闘機J7W1「震電」でしょう。ただし、風防はBf109とFw190を彷彿とさせるものがあります。 スカイリィ ベアメタル…

「スカイ・クロラ」

夜、新宿三丁目の「新宿バルト9」で映画「スカイ・クロラ」を観ました。期待通り、いい映画でした。何より、原作の雰囲気に忠実でありながら、押井守監督独自の美意識に裏打ちされた世界観を提示することに成功しています。原作通り、地上のキルドレたちは、…

映画「黒い雨」

amazonから映画「黒い雨」のDVDを取り寄せました。ビデオで観たことはありますが、娘たちに戦争教材として観せるのと、DVD版に収録されている未公開の終結部(約19分)を観るのが目的です。未公開終結部「矢須子の四国巡り」は、カラーで撮影されており、四…

「崖の上のポニョ」宮崎アニメとの惜別

昼間、娘たちを連れて日野の実家に行き、両親といっしょに、野猿街道の「車屋」で昼食をとりました。ここの蕎麦は、なかなかいける方だと思います。写真は、「車屋」の素朴なステンドグラスです。夕方、所属する学会の夏期講習会帰りの妻と多摩センターで待…

ナカトミ・プラザ

夕方、仕事を終え、ホテルにチェックインしました。センチュリーシティのインターコンチネンタルです。あてがわれた612号室の目の前には、隣のFOXプラザが聳え立っていました。映画「ダイ・ハード」の舞台となったナカトミ・プラザに扮したビルです。「ダイ…

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のDC-6Bのフィギュア

映画「ALWAYS三丁目の夕日」に登場する日本航空のDC-6B(JA6205)は、herpaが1/500でフィギュア化しています。しかし、発売元のJALUXは、このフィギュアを何故か一般の小売店には卸さず、同社のホームーページか、羽田空港の「BLUE SKY」でしか取り扱ってい…

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のDC-6B

映画「ALWAYS三丁目の夕日」には、日本航空のDC-6B(JA6205*1)が登場します。日本航空が導入した純正DC-6Bの1号機です*2。もちろん、日本に飛行可能なDC-6は現存しないので、CG映像です。しかし、月刊「AIRLINE」2007年12月号(通巻342号)の記事によると、…

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

遅ればせながら、「ALWAYS三丁目の夕日」「ALWAYS続・三丁目の夕日」二本組のDVDを買い、続編をようやく観ることができました。前作に続いて、これもいい映画です。前作に比べて登場人物が増え、個々のエピソードが断片的になっている感はありますが、昭和33…

映画に登場するJu-52/3m

Ju-52/3mが登場する映画として忘れてならないのは、「荒鷲の要塞」(1968)と「空軍大戦略」(1969)です。「荒鷲の要塞」の冒頭で、冬季迷彩塗装のJu-52/3mが雪山を背景に悠然と飛行し、英米軍の特殊部隊をヴェルフェン近郊の山中に降下させます。また、終…

「靖国 YASUKUNI」

物議を醸している映画「靖国 YASUKUNI」*1を観てきました。報道やネット上の情報でおおよその内容は把握できたのですが、批判するにしても称揚するにしても、観ないことには始まりません。時間と金の無駄遣いになることを覚悟のうえで、「シネカノン有楽町1…

「ながい旅」読了

大岡昇平「ながい旅」(角川文庫)*1を読了しました。映画「明日への遺言」の原作です。映画を観た後、すぐ買い求めて読み始めていたのですが、途中でほかの本が割り込んだので、今日ようやく読了しました。情報公開直後の公判記録と、岡田中将の遺稿をもと…

メンフィス・ベル

昨日、Amazonに予約していたカフェレオの「ビッグバード VOL.3」が届きました。8個入りの箱買いをしたので、大きな段ボールに梱包されています。目立つこと夥しく、妻子の手前、まことに都合が悪いのですが、定価よりも安く確実に入手するためにはやむを得な…

「スカイ・クロラ」原作読了

押井守監督の新作映画「スカイ・クロラ」の劇場公開日が8月2日に決まり、宣伝露出が増えてきました。そこで、原作の森博嗣「スカイ・クロラ」(中公文庫)を読んでみました。舞台は20世紀末の日本。*1しかし、現実の日本とは異なる歴史的発展過程を経たらしく…

「明日への遺言」 日本人もアメリカ人も観るべき映画

今月封切られた映画「明日への遺言」を観に行くことにしました。妻子を誘ったのですが、「法廷劇ならDVD化されてからでいい。」とあっさり断られました。結局、彼女らがLAZONAで買い物をしている間に、私ひとり、チネチッタで観ることになりました。 冷静な…

「ヒトラーの贋札」 重い問いかけ

前から観ようと思っていた映画「ヒトラーの贋札」の東京での公開が21日で終わることを知り、終業後、慌てて東銀座の映画館「シネパトス1」に出かけました。晴海通りの真下の地下街で居酒屋と軒を並べる古い映画館です*1。雨の休日前とて、小さな館内はがらが…

「それでもボクはやっていない」 困った映画

遅ればせながら、話題の映画のDVDを観ました。ちょっと困った映画だと思います。確かに、痴漢冤罪は、満員電車に乗って通勤・通学せざるを得ない都市部の男性にとっては由々しい問題です。私も、満員電車に乗るときは、女性の近傍は可能な限り避け、かつ両手…

「ダーク・ブルー」 軟弱な青春戦争映画

前から観たいと思っていた映画「ダーク・ブルー」のDVDを借りてきました。バトル・オヴ・ブリテンに参戦したチェコ義勇兵たちの戦前・戦中・戦後を描いた映画です。彼らが、社会主義体制となった祖国へ戻ると、強制収容所に収監されて虐待を受けたという歴史…

「硫黄島からの手紙」の通訳

今日、仕事でご一緒させていただいた通訳の方がたいへん優秀だった。あとで調べたところ、映画「硫黄島からの手紙」でクリント・イーストウッド監督の通訳を努めた方だということがわかった。帰宅後、「硫黄島からの手紙」のDVDを再生してみる。エンドロール…

「シュレック3」

長女の期末試験が終わり、天気もぱっとしないので、家族で新百合丘に映画「シュレック3」を観に出かける。我が家は、「シュレック」シリーズの大ファンである。CGは、物の質感、光、空気感、いずれを取っても完成の域に達しており、もはやCGであることを意識…

「俺は、君のためにこそ死ににいく」

夜、新百合ヶ丘のレイトショウで映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」を観た。知覧から沖縄に向けて出撃した帝国陸軍特別攻撃隊を描いた期待の映画だ。困った映画である。特攻の史実を後世に伝えようという製作意図は崇高であるし、戦争なかんずく特攻を…

「ドレスデン、運命の日」

終業後、有楽町のシャンテシネに映画「ドレスデン、運命の日」を観に行く。1945年2月13-15日に英米軍がドレスデンに対して行った無差別年爆撃を描いた映画である。ドイツ人が初めて第2次世界大戦の戦争被害を描いた映画として、期待があった一方、「ドレスデ…

「フラガール」

妻が観たがっていた映画「フラガール」のDVDを貸しビデオ屋で借り、夕食後、家族で観た。評判通り、いい映画だった。演出、脚本、カメラワークいずれもしっかりしたもので、映画ならではのエンターテインメントを存分に楽しませてくれる。ウクレレ奏者・ジェ…