2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

晴れ年明けから、東京国立近代美術館で、恒例の横山大観「生々流転」の公開が始まっている。今年は、全長40mを一挙展示するというので、出かけることにした。妻は今日も留守番で、卒論との格闘だ。13時頃、娘たちと車で出かける。調布ICから中央高速に乗る。…

晴れ日差しは暖かいが、風が冷たい。近所の氏神様に注連縄飾りを持っていった。しかし、意外にも、どんと焼きはやっていなかった。先週終わってしまったのだろうか。本当は、まだ松の内のはずなのだが。本堂脇に置いてある箱に注連縄飾りが入っていたので、…

豊竹咲甫大夫と文楽へ行こう

豊竹咲甫大夫「文楽へ行こう」を買った。咲甫大夫は、これまで「釣女」の大名、「渡海屋・大物浦の段」の中、「土佐町松原の段」を聴いた太夫だ。若いが、しっかりした語りをする。この本では、太夫七つ道具、楽屋、廻し文楽の裏側、練習の模様など、さまざ…

晴れ

晴れ妻に勧められた重松清「流星ワゴン」を読了した。以前、同僚にも「しみじみしますよ。」と勧められていたのだが、これまで何となく及び腰になっていた。読み終わってみると、苦く重い物語だ。現代版の「クリスマス・キャロル」とも言えるだろう。家庭の…

急行の格下げ

報道によると、東急田園都市線が春のダイヤ改正で朝のラッシュ時間帯に急行を各駅停車に格下げするという。急行への集中混雑を緩和するための措置のようだ。私が利用している小田急線も、最近、朝のラッシュ時間帯の急行や準急は、定常的に5-10分遅れるよう…

晴れ

晴れ朝は快晴だった。三頭山(写真左手:1528m)の右に奥秩父の国師ケ岳(写真右端:2592m)、左に大菩薩嶺(2057m)がいずれも白い姿を見せている。いかにも冬の朝らしい。昨日、「妹背山婦女庭訓」の予約をしたばかりだが、第2部の「摂州合邦辻」も観たく…

成人の日

晴れ旅の疲れもあり、昼近くまで爆睡していた。起きると、体が重い。旅で怪我した右肘は相変わらず痛い。先楽後苦の心境だ。一昨日から一般販売が始まっている国立劇場の2月文楽公演の予約をする。「妹背山婦女庭訓」が何とか4枚確保できた。

帰京

お腹がすいたので、大阪名物たこ焼きを食べようと、地下の「たこ昌」に入る。あつあつのたこ焼きを三人で頬張る。私は生ビールを飲んで打ち上げ気分だ。その後、買い物をしたり、駅弁を買ったりした後、18:30発のぞみ40号に乗車すべく、26番線に上がる。やは…

新大阪駅の静御前

露天神社で大阪市内観光を終え、梅田から地下鉄御堂筋線に乗り、新大阪に行く。ここまで来れば安心だ。中央口にある文楽人形を娘たちに見せる。文雀拵えの静御前だ。最後の最後まで文楽尽くしの旅であった。

曽根崎心中

最後の訪問地は、東梅田の露天神社である。近松門左衛門の浄瑠璃「曽根崎心中」の舞台となった神社で、お初に因んで「お初神社」と愛称されているようだ。今回の旅の最後のお参りをする。境内には、お初と徳兵衛の銅像があった。遊女と手代の道行は哀れだが…

大阪城

地下鉄谷町線で谷町六丁目から谷町四丁目まで移動する。目指すは大阪城である。大手門(1628年築:重要文化財)をくぐって二の丸に入る。大阪夏の陣で焼失し、天守閣は昭和の再建なので、全体に新しいと思っていたら、多聞櫓(1848年築:重要文化財)、千貫…

文楽先人たちの墓所

後ろ髪を引かれる思いで国立文楽劇場を後にし、千日前通を東に歩いていく。谷町九丁目の交差点の手前を左折し、しばらく進むと、本経寺の山門の脇に「豊竹若太夫墓所」の石碑が建っていた。若太夫は、竹本座と競った豊竹座の興行主である。文楽中興の祖の一…

壺坂観音霊験記

「土佐松原の段」義太夫は、咲甫大夫と清馗。咲甫大夫は、朗々とした美声を聞かせる。年配の太夫のような深みはないが、真摯な語りには好感が持てる。お里を遣う文雀は、出遣いではなく、黒頭巾を被っていた。「沢市内より山の段」まず、住大夫と錦糸が沢市…

御所桜堀川夜討

「御所桜堀川夜討」から「弁慶上使の段」。先日観た「義経千本桜」の「堀川御所の段」の外伝のような物語だ。「義経千本桜」では、卿の君を無駄死にさせた弁慶が、本作では悲劇の主人公となる。奥を勤めたのが伊達大夫と清治。伊達大夫は、ダミ声だが、観客…

花競四季寿

日本の四季を描く舞踏劇だ。床から舞台まで、太夫7人・三味線6人がずらりと並び、壮観である。「万才」は、太夫(紋豊)と才蔵(幸助)の万歳で京都の正月の風物を表現する。初春らしい、のどやかさだ。昨日、正月の京都を訪れたばかりなので、感慨深い。「…

国立文楽劇場

いよいよ、この旅の最大のイベント、国立文楽劇場での文楽公演鑑賞である。日本橋駅から歩いて数分で国立文楽劇場に到着する。文楽の殿堂である。幟が立てられて、芝居小屋らしい賑々しさだ。正面玄関を入ると、大きな鏡餅と大阪名物「にらみ鯛」が供えてあ…

今宮戎

御堂筋線で大国町駅まで行き、今宮戎神社へお参りに行く。「十日戎」、別名「えべっさん」で有名な神社だ。外柵には紅白の提灯が無数に取り付けられ、祭りの準備は万端という感じである。境内は意外に小さく、ここに大阪中の商人が押し寄せたらどうなるのだ…

彫刻ストリート

御堂筋は、別名「彫刻ストリート」とも呼ばれ、土佐堀通から長堀通までの御堂筋の両側に全部で27点の彫刻が屋外展示されている。御堂筋の東方を歩いて下っていく。ブルデルの「休息する女流彫刻家」(1906)や「腕を上げる大きな女」(1909)、中村晋也の「…

歴史的建造物の数々

栴檀木橋を渡って中之島に渡る。1918年竣工の「大阪市中央公会堂」(重要文化財)を眺める。ヨーロッパの教会建築のような重厚な赤煉瓦造りだ。大阪市役所の横を通って御堂筋に出ると、日本銀行大阪支店がある。こちらは1903年竣工の優美な石造りだ。日本橋…

適塾

9時前にチェックアウトする。ホテルから2ブロックほど離れたところに、緒方洪庵の私塾「適塾」(重要文化財)がある。町屋建築の当時の姿がそのまま残っており、特に道路に面した教室の部分は、大部分が1792年頃の築という。まだ、開館時間ではないので、外…

大阪の朝

起きて窓から外を見ると、薄日が差している。天気は回復したようだ。ところが、朝食をすませてから部屋に戻ると、窓外一面に雪が舞っている。娘たちは、「初雪だ!」と喜んでいる。天気予報を見ると、京都府や兵庫県の日本海側は雪になっているようだ。帰りの…

曇り一時雪後晴れ

ミナミの夜

一休みしてから、地下鉄御堂筋線に乗って、動物園前まで行く。ジャンジャン横丁を抜けて通天閣まで行く。途中、酔っ払ったおっちゃんが多く、娘たちは完全にビビっていた。通天閣に登る。以前に出張時に来たときと同様、あまり華やかな夜景ではない。娘たち…

大阪到着

18:41終点淀屋橋着。古都からいきなり大阪のオフィス街の真ん中に到着である。駅から歩いて10分足らずの三井ガーデンホテル大阪淀屋橋が今夜の宿だ。ネットで予約しておいたので、チェックインもスムーズで、最上階一番奥の1507号室をあてがわれる。ツインの…

清水焼の抹茶椀

途中で、妻への土産の八ツ橋を買う。初めての父子旅行の記念になるものはないかと、清水焼の店「光洛」に入る。青鈍の抹茶椀に一目惚れした。掌に取ってみると、しっくり馴染む。値段も手頃だったので、買い求める。店主に、「器がおわかりになる方は、これ…

清水寺

清水道で下車。娘たちが疲労を訴えたので、休憩を入れることにする。清水坂の途中にあった和風の喫茶店「味処マミ」に入る。娘たちは、チーズケーキと抹茶のセット、私は当店自慢の「コーヒーぜんざい」にする。穏やかなお人柄のマスターに薀蓄を伺う。いず…

銀閣寺

慈照寺総門から見事な生垣の参道を通って中門で参拝料を納める。境内に入ると、円錐台の砂山である向月台が目に入る。その奥には、銀閣(観音殿)が静かな佇まいを見せる。檜皮葺の建物は、金閣とは対照的だ。銀沙灘と名づけられた枯山水、国宝の東求堂はい…

京料理の昼食

銀閣寺道で下車。ようやく雨が上がった。長女がお腹が空いたと言うので、参道の途中にあった「お菜ところ」に入る。娘たちは鰊蕎麦、私は京都の地酒・富士千歳の冷おろし酒と昼の定食を注文する。料理を待つ間、袖をまくってみると、肘に擦過傷ができている…