2008-05-10から1日間の記事一覧

「増補大江山」 鬼女の早変わり

京都・戻り橋に現れる鬼女の腕を渡辺綱が切り落としたという平家物語の説話を劇化したものです。東京では、1988年5月、1995年12月に次いで3回目の上演で、比較的珍しい出し物と言えます。戻り橋の段 床は、津駒久大夫、松香大夫、津国大夫、南都大夫の掛合い…

「鎌倉三代記」 時代物の醍醐味

大阪夏の陣を鎌倉時代に仮託して描いた作品です。昨年7月に大阪文楽劇場で観たので、今日が2回目です。複数回観る演目が少しずつ増えてきました。入墨の段 口の始大夫は、朗々としたバリトンで端場を語り始めました。奥の千歳大夫は、いつも通りの熱演です。…

文楽五月公演第一部 重厚な時代物と鬼女伝説

文楽五月公演第一部に出かけました。休日に妻子を措いて観劇に行くのは、本来、顰蹙ものなのですが、今日は両親がいっしょなので、一応親孝行という大義名分があります。もともと、長女と二人で行くつもりで予約をしていたところ、長女が中間試験前というこ…

【本稿は、日付指定機能によって、過去に遡って書いたものです。】