本日のツイート 2010-03-28

文楽 クラシック

Wilm2010-03-29

  • 02:43  録画しておいた「吉田簑次　頭巾かぶってまだ十年」を観た。標題は、簑次の師匠・簑助の自伝「頭巾かぶって五十年」を意識したものだろうが、修行の厳しさを象徴している。簑次の「死ぬまでやっていますから、いつでも観に来て下さい。」という言葉に彼の芸人としての覚悟を見た。大成を期待したい。
  • 12:51  妻と一緒に横浜ヘ「ラ・ボエーム」を観に行くところ。演出のアンドレアス・ホモキは、初台の「西部の娘」で段ボール箱を山のように積み上げる奇矯な演出を観たことがある。指揮の沼尻竜典は、難曲「ルル」「カプリッチオ」の手堅い演奏を聴いて以来、注目している指揮者だ。さて今日はどうなるか。
  • 19:11  神奈川県民ホールの「ラ・ボエーム」を観終わった。いい公演だった。ホモキの演出は、大胆な読み替えをしているが、私は、新たな視点を提示してくれる解釈は支持する。1幕と4幕を衆人環視の中に設定したことによって、若者の孤立と悲劇が際立った。スロー/ストップモーションの扱いも巧みである。
  • 19:24  ミミの澤畑恵美とロドルフォの望月哲也は、ドイツ風の生真面目な歌唱に若干の様式的違和感があるが、二人とも私の好きな歌手だから、いいことにしてしまおう。何より、繊細かつ甘美な音を神奈川フィルから引き出した沼尻の指揮が素晴らしい。1・4幕のミミとロドルフォの音楽は息を呑む精妙さだった。
  • 19:38  それにしても、今日の公演は客の入りが悪かった。1階席でも6-7割くらいか。ヘンな演出を見せられるのではと忌避した人が多かったのか。カーテンコールで、演出・指揮いずれに立腹したかは知らねど、執拗にブーを叫ぶ御仁がいた。あまり場違いなブーイングは狭量と無教養を曝け出すだけだ。

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