再び王立美術アカデミー

東門から出て210系統のバスに乗り、地下鉄ノーザン線(ハイ・バーネット方面)のアーチウェイ駅まで行きます。まだ時間があるので、もう一度、王立美術アカデミーに行くことに決め、レスター・スクウェア駅でピカデリー線に乗り換え、ピカデリー・サーカス駅で下車します。地上に出てみると、雨が本降りになっていました。しかし、道行くイギリス人は、10人に1人くらいしか傘をさしていません。イギリス人は傘をささないと言いますが、本当でした。私は日本人ですから、傘をさしました。


王立美術アカデミー再訪の目的は、夕べ見逃した常設展です。ジョン・マジェスキ・ファイン・ルームズという19世紀初頭に遡る由緒正しいギャラリーに、王室コレクションが展示されています。しかし、期待に反して、知っている画家は文字通り一人もおらず、王族の肖像画ばかりで、外国人にはおよそ楽しめませんでした。唯一の収穫は、一番奥のレイノルズ・ルームで、今から約150年前の1858年7月1日、ダーウィンが論文発表を行い、それが翌年の「種の起源」の出版につながった、という逸話を知ったことです。もちろん、その旨を書いた銘板を見落としていたら、知るよしもないことです。

昨日、今日と何となく不発に終わり、「王立美術アカデミーはもういいや。」という気分になりました。地下のレストランで遅い昼食をとってから、ホテルに戻りました。