王立美術アカデミー

コートールド・ギャラリーを観終わった後、金曜日は22時まで開いている王立美術アカデミーに行くことにしました。王立歌劇場の前を通って地下鉄ピカデリー*1線のコヴェント・ガーデン駅まで歩きます。王立歌劇場ではロッシーニの珍しいオペラ「マルティ・ディ・シャブラン」をやっていました。もうとっくに開演していますし、もともと観るつもりはありませんので、建物の写真だけ撮って満足しました。


繁華街の中心、コヴェント・ガーデン駅は、かなり混雑していました。みんなホーム階行きのエレベータに列を作っています。なぜだろうと訝しく思いながら階段を下っていくうちに、合点がいきました。まるで灯台のような螺旋階段が延々と続くのです。あとで調べてみると、この駅は、ロンドンの地下鉄でも数少ないエスカレータのない駅なのだそうです。階段は195段あるとのことでした。

2駅先のピカデリー・サーカス駅で下車します。ピカデリー・サーカス(下の写真)から数ブロック離れた王立美術アカデミーでは、特別展「ミロ、カルダー、ジャコメッティ、ブラック」をやっていました。これら4人の作品を中心に、ボナールやマティスの作品と併せて、体系的に展観させるという企画です。シンプルでユーモラスな作風が共通しており、ほのぼのとした気持ちにはなりましたが、正直、これで9ポンドは高かったかも、という感じでした。常設展は16:30で終了していたので、ホテルに戻ることにしました。


グリーン・パーク駅からピカデリー線に乗り、アールズ・コート駅でディストリクト線に乗り換えます。21時頃、ホテルに戻りましたが、くたくたに疲れており、夕食もとらずにベッドで寝込んでしまいました。

*1:車内放送では「ピキャディリ」と発音していました。