NH201便の旅

11時頃から47番搭乗口でロンドン行きNH201便の搭乗が始まりました。私の席は11A。あいにく真横に空調ダクトの壁があって、体を乗り出さないと窓外の景色が見えません。-381ERのCクラスで機窓の景色を楽しみたければ、5A/Kと11A/Kは忌避すべきでしょう。

11:37、定刻より2分遅れでスポットアウト。11:40、GE90エンジンに点火され、唸りをあげます。私は、怪鳥が眠りから醒めたようなこの瞬間が好きです。RWY16Rに向かうA誘導路に、9V-SKF、第2ターミナルからやってきた日本航空のJA738J(B777-346ER)、当機、G-VBLUの順に並びます。11:56離陸。蓮沼で太平洋上に出た後、右旋回して再上陸します。ほぼ利根川沿いに北北西に飛行していきます。雲海のかなたに富士山が頭をのぞかせているのが見えます。12:17、奥日光の白根山(2578m)の直上を通過します。頂上は冠雪していました。間もなく、尾瀬沼と冠雪した燧ヶ岳(2356m)が見えます。12:25、離陸後30分足らずで日本海に抜けました。以降、眼下は一面の雲海になってしまいます。

飲食のサービスが始まります。いつもはマティーニを所望するところなのですが、今回は、ANA オリジナルカクテル「グランブルー」を頼んでみました。キュラソー・ベースのカクテルで、なかなかいける味です。食事は、和食。関東料理が主題ということでしたが、正直、あまりおいしいとは思いませんでした。関東地方は、食文化という点では、あまり誇れるものがないようです。

当便は、スカイマップが故障して上映できないということで、今、ロシアのどのあたりを飛んでいるのか、皆目見当がつきません。ときどき、日除けを開けて機外を見下ろしますが、平坦な雪山や凍土が見えるばかりで、面白くありません。つまらないので、歯を磨いて寝ることにしました。


19時(ロンドン時間10時)過ぎに目が覚めました。睡眠不足とアルコールのおかげで、5時間ほど熟睡できたようです。すでにヨーロッパに入っているはずですが、場所の見当はつきません。起きて仕事を始めました。小腹がすいたので、客室乗務員に頼んで、ラーメンを持ってきてもらいました。23時(ロンドン時間14時)前に到着前の食事が出ました。野沢菜五穀米御飯、惣菜、フルーツというヘルシーなメニューです。