ロンドンに到着

ロンドン南部を飛行しながら高度を下げ、右旋回してロンドン・ヒースロー空港RWY9Lへの進入路に乗ります。どんより曇った田園地帯を降下し、15:51着陸。ターミナル3に向かって、ゴトゴト地上走行していきます。332番ゲートに例の「NO WAY BA/AA」号がいました。登録番号を確認すると、G-VBLUでしたので、成田で当機の次に離陸した機体です。すでに貨物の搬出をしています。有利な航路か高度を割り当てられて、当機を途中で追い抜いたのでしょう。

15:59、定刻よりも44分遅れで316ゲートにスポットイン。13時間22分の長時間飛行でした。出発時に、向かい風が強く、到着が遅れることが予告されていましたが、遅れを取り戻すことはできなかったようです。入国審査は、アジアや中東からの到着便があったらしく、多様な国籍の人たちが列を作っていました。アメリカの空港とはまた違った光景で、ヨーロッパに来たなあという実感が湧いてきます。

税関を抜けた後、気軽な一人旅でもあることゆえ、タクシーではなく、ヒースロー・エクスプレスでロンドン市街に向かうことにしました。自動券売機で地下鉄への連絡切符を買って、16:48発のヒースロー・エクスプレスに乗車します。乗ってしまえば、わずか15分でパディントン駅まで連れていってくれます。パディントン駅で地下鉄ディストリクト線に乗り換え、イースト・プットニー駅まで行きます。戸外は、東京の真冬の寒さです。


駅からホテルまでは徒歩数分のはずなのですが、場所がよくわからずうろうろしてしまいました。仕方なく、雑貨屋で道を尋ねて、ようやく今回の宿「ベストウェスタン・ロッジ・ホテル」に辿り着きました。住宅街の中に建つB&B風のこぢんまりした宿です。チェックインをした後、狭い階段を3階まで登っていきました。あてがわれたペントハウスの11号室は、広いとは言い難いのですが、こざっぱりした内装で、2日間過ごすのに問題なさそうです。T-Mobileホットスポット接続環境が提供されていたので、さっそくサインアップし、無事インターネットにつながりました。これで仕事もOKです。

このとき、時刻は18時半を過ぎています。19:30からロイヤル・フェスティヴァル・ホールでドホナーニ指揮のフィルハーモニア管弦楽団定期演奏会があるということは、予め調べてあったのですが、長旅で疲れている中、慌ただしく出かける気になれなかったので、諦めました。曲目は、モーツァルトの協奏交響曲K.364とブルックナーの第4交響曲という魅力的なものだったので、ちょっと残念ですが、仕方ありません。

20時頃、駅の近くのパブまで出かけて、ビールとコテージ・パイというイギリスらしい夕食をとりました。部屋に戻ると、旅の疲れがどっと出て、すぐにベッドにもぐり込みました。