テンシュテットのマーラー第1交響曲 シカゴ響を聴くべき録音
先日買ったテンシュテットのマーラー第5・第6・第7交響曲があまりによかったので、ものはついでとばかり、第1交響曲のCDも買ってしまいました。1990年の5月から6月にかけて行われたシカゴ交響楽団の演奏会実況録音です。
http://d.hatena.ne.jp/Wilm/20080518
そもそも、マーラーの第1は、演奏会でもCDでもそうなのですが、オーケストラがうまくないと、様にならない曲です。特に、終楽章は、金管を中心に、ブワーッとやってくれないと、なかなか感動できません。その点、ブワーッと鳴ることにかけては世界に冠たるシカゴ響を起用したマーラーの第1は、ショルティ盤、アッバード盤、ジュリーニ盤と、名盤ぞろいです*1。
このテンシュテット盤も、期待に違わず、ブワーッと鳴ってくれます。終楽章などは、顔を真っ赤にして力演する奏者たちの姿が目に浮かぶようです。テンシュテットの解釈としては、曲のせいもあるのでしょうが、第5・第6・第7ほどの個性は感じられません。どちらかと言えば、シカゴ・サウンドを聴くべき録音と言えるでしょう。
同一音源のDVDが出ているので、そちらも入手してみることにします。1990年当時は、アドルフ・ハーセス、デイル・クレヴェンジャー、ジェイ・フリードマンらの猛者が文字通りバリバリの時代なので、その雄姿を見ることができるでしょう。
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