「明日の神話」終の棲家

Wilm2008-05-16

映画「靖国 YASUKUNI」で唯一感銘を受けたグレツキ交響曲第3番のCDを買いに、帰りがけに新宿のタワーレコードHMVに寄ったのですが、いずれも、私がお目当てとするアントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送カトヴィツェ響のCDは置いてありませんでした。やむなく、渋谷のタワーレコードへ行き、ようやく見つけました。ポーランド南部の都市カトヴィツェは、グレツキが活動した街なので、いわゆる「お国もの」の演奏ということになります。

帰りは、渋谷駅から京王井の頭線に乗りました。その前に、岡本太郎の壁画「明日の神話」(1968)が恒久設置されることになった「渋谷マークシティ」の駅連絡通路に行ってみました。写真が展示予定の壁面です。この絵に縁も所縁もない渋谷が、競合の広島市吹田市を押しのけて、誘致に成功した理由はよくわかりません。もともと、ホテルのロビーに展示するために制作された壁画なので、公共の場に展示されること自体は趣旨に適っています。そうは言っても、通勤・通学客がせわしなく行き交うだけの場所に展示することが、この絵の価値を高めるのかどうか、成り行きを見守りたいと思います。
http://d.hatena.ne.jp/Wilm/20060811