ピアノの発表会

Wilm2008-03-30

今日は、妻と次女のピアノの発表会です。ふたりがピアノを教えていただいているO先生の生徒11名が日頃の練習の成果を披露します。場所は、前回・前々回と同様、横浜ロイヤルパークホテルの「ロイヤルアスコット」。我孫子の義父母は、二日連続の孫の音楽会です。
http://d.hatena.ne.jp/Wilm/20061029

今回も、生徒の独奏、O先生と生徒の連弾、先生の模範演奏の三部構成です。次女は、オースティン「お人形の夢とめざめ」、妻はバッハ「イギリス組曲」第3番からアルマンドを弾きました。ふたりとも、猛練習の甲斐あってか、大過なく弾き終えることができました。連弾の方は、次女が先生にリズムを支えてもらいながら、杉本竜一「BELIEVE」を弾きました。

O先生は、生徒の個性に合った選曲をするとともに、音楽性を重視した指導をしてくださいます。もちろん、技術あっての音楽性ですが、将来プロの演奏家を目指すわけではない子供にとっては、音楽を通した自己表現を学ぶことの意義は大きいと思います。実際、モーツァルトドビュッシーを弾いた生徒たちは、機械的に音符を追うだけでなく、自分なりの表現を試みていました。モーツァルトは、自分の死後200年以上もたってなお、東洋の国*1で10代の子供たちが自分の音楽をちゃんと奏でることなど、想像もしていなかったのではないでしょうか。

O先生の模範演奏では、映画「HERO」からメインタイトル、モノー「愛の讃歌」、そしてブラームス 2つの狂詩曲からト短調が演奏されました。いずれも、先生の音楽への情熱がほとばしるような演奏を聴かせてくださいました。特に、ブラームスの「陰鬱なロマンティシズム」が印象的でした。

発表会の間に、外は雨になっていました。この花冷えで、満開の桜が少しでもながらえてくれるといいのですが。

*1:魔笛」の台本では、冒頭、タミーノが日本の狩衣をまとって登場することになっていますが、おそらく、モーツァルトはもちろん、台本作者のシカネーダも、鎖国中の日本(当時寛政年間)のことはどれほども知らなかったに違いありません。