NH12便搭乗

メールの読み書きやら、海外でのiモードの使用設定やら、レンタルしたローミング端末へのFOMAカードの載せ換えやらを慌しくすませて、3階に上がる。ちょうどシカゴ行きNH12便の搭乗が始まるところだった。同行者たちと落ち合った後、搭乗。シカゴ直行便に乗るのは初めてだ。座席は5A。席の真横は、あいにくダクトか何かが通っているらしく、壁になっている。身を乗り出すか、思い切り後ろを振り返らないと外が見えない。唯一の特典は、開放されたL2ドアの裏側を後ろの窓からつぶさに観察できることだ。窓外の景色を楽しみたい人は、B777-381ERの5Aと5Kは避けた方がいい。

10:30ドア・クローズ、10:43、定刻より8分遅れてスポットアウト。プッシュバックされている間にエンジン点火。ズオーンというTレックスの遠吠え(聞いたことはないが)のような音を立てて、6E-90エンジンが回り始める。P7から入ってP誘導路をタキシングしていく。日本航空B747-446(JA8074)に続いて、当機も16RからA滑走路に入る。後続は、ノースウェスト航空の貨物機B747-251F/BF*1だ。11:01、RWY16Rから離陸。

田園地帯の上空を飛びながら高度を上げていき、蓮沼のあたりで太平洋上に出る。コスモポイントで左旋回。後続のB747-251F/BFが雲間を抜けて上昇してくるのが見える。北米行きだろうから、ずっと当機の直後を飛行していくのだろう。11:09、犬吠崎の横を通過する。利根川の作った三角州が太平洋に突き出ていることがわかる。ベルト着用サインが消え、機内プログラムの提供が始まる。さっそく液晶ディスプレイを引っ張り出してスカイマップを見る。3DのCGが用いられ、画面が一新した。自機の位置表示に使われているのは、導入予定のB787である。11:22にFL310に到達し、水平飛行に移った。

11:40頃から気流が悪くなり、かなり揺れる。このため、食事サービスの開始は12:20頃まで延期された。飲み物は例によってドライ・マティーニを所望する。食事は、和食。伊勢の郷土料理ということで、魚介類がおいしかった。若い頃は、迷わず肉を選んだところだが、変わったと言うべきか、歳をとったと言うべきか。食後、歯を磨いて寝る。睡眠不足とアルコールのおかげで、たちまち熟睡モードに落ちていった。

*1:これもクラシック・ジャンボだ。ノースウェスト航空は、今なお20機のB747-200を運用している。燃費面では不利だが、リース料が安いのだろう。地球環境にとっては、よろしくないことである。