「名所江戸百景」展

今日の最後の目的地は、江戸東京博物館。閉館まであと1時間だが、せっかくなので入館する。長いエレベータを上って、6階の展示室へ。江戸市中のジオラマが圧巻だ。5階の展示室に、お目当ての初代広重「名所江戸百景」展の第2期が展示中だった。名作「大はしあたけの夕立」(1857)を筆頭に、いずれも惚れ惚れするような構図の美しさである。「両国橋大川はた」(1856)のZ字型の構図はセザンヌに影響を与えたに違いないし、「京橋竹かし」(1857)は、ダールの「満月のドレスデン」(1839)を想起させるロマンティックな作品だ。