2008-05-09から1日間の記事一覧

「狐と笛吹き」 異類婚姻譚

劇作家・北條秀司がラジオドラマとして書いた後、1952年に歌舞伎、1957年に文楽として上演された作品なのだそうです。今回、作家の13回忌追善として、51年ぶりに再演されることになったとのことです。物語は、宮廷楽士・春方(玉女)と狐の化身・ともね(和…

「心中宵庚申」 義理と愛情の板挟み

近松門左衛門晩年の作で、彼の最後の世話物です。姑への義理と妻への愛情の板挟みになり、行き場のなくなった半兵衛とお千代の夫婦が心中するという物語です。近松らしい、味わい深い浄瑠璃です。上田村の段 冒頭から住大夫の登場です。しかし、何となく調子…

文楽五月公演第二部 二つの夫婦心中物語

文楽五月公演第二部の初日に行きました。ぎりぎりまで行けるかどうかわからなかったので、前売券を買わず*1、国立劇場のチケットセンターで当日券を買いました。ついでに、駄目元で明日の第一部の残券があるかどうか尋ねると、何と1枚だけ残っていたので、す…

【本稿は、日付指定機能によって、過去に遡って書いたものです。】