国師ケ岳・北奥千丈岳登頂

6時半頃、妻子を起こしました。およそ熟睡感がありません。バーナでお湯を沸かし、コーヒーを淹れます。朝食は、あんパンとジュースです。下界で買ってきたあんパンのビニール袋は、気圧差でパンパンに膨れていました。

準備運動の後、17:15頃、国師ケ岳に向けて登り始めます。木道や階段が整備されていて、登りやすい山道です。途中振り返ると、金峰山まで稜線がきれいに見渡せました。


8:00頃、「前国師岳」の木標のあるピークに到達しました。三角点がないので、標高は表示されていませんが、地形図によれば2540mくらいのピークです。ここまで来れば、国師ケ岳は目と鼻の先です。近くの木の梢でウグイスが囀っています。双眼鏡で視認すると、スズメのような茶褐色の鳥です。妻子に、「ウグイスは鶯色じゃないんだよ。知らなかったの。」と無知を指摘されてしまいました。


北奥千丈岳への分岐の三繁平を過ぎて、まず国師ケ岳の山頂を目指します。8:20、2592mの国師ケ岳の山頂に到着しました。雲海の上に富士山がうっすら見えるほかは、残念ながら山岳眺望はほとんどありません。


続いて、三繁平に戻って今日の目的地、北奥千丈岳を目指します。8:42、奥秩父の最高峰・奥北千丈岳に登頂しました。この山は、冬のよく晴れた日には、自宅のあたりからも観望することができ、そのたおやかな峰にいつか立ってみたいと思っていましたので、ちょっとした夢の実現です。ここからも南アルプス方面の眺望はありませんが、金峰山はよく見えます。写真の奥に、尖って見えるのは、金峰山の頂上にある五丈岩です。


富士山が国師ケ岳の肩から頭を覗かせています。


9時過ぎに下山を開始します。下りは、「夢の庭園」と名づけられている岩石園を経由しました。9:36、難なく、大弛峠に降り立ちました。