東京国立博物館平常展

新宿に買い物に行く妻と次女と別れ、私は、本館の平常展を観に行きました。面白いことに、特別5室で開催中の企画展示「仏像の道」と2階の1室に、薬師寺の「聖観音菩薩立像」の模造が展示してありました。「聖観音菩薩立像」を3回拝んだことになります。いずれも「本物は、『国宝 薬師寺展』で展示中。」という案内板が置かれていました。

閉館時間にまだ間があったので、法隆寺宝物館にも立ち寄りました。1階の金銅仏群の中で、一番奥に展示してあった「菩薩半跏像」N162(8C)の高貴な美しさが印象的でした。中宮寺広隆寺弥勒菩薩と同様、頬に右手を当てた半跏思惟像です。56億7千万年という悠久の時間軸で、いかに衆生を救済するか、思惟を巡らせているようでした。