深大寺 蕎麦と釈迦如来

娘たちが昼食に蕎麦が食べたいと言うので、「だったら深大寺蕎麦を食べに行こう。」と衆議一決し、車で出かけて行きました。深大寺通りを曲がってすぐの駐車場の大きな蕎麦屋に入ったのですが、残念ながら、味は期待外れでした。

深大寺門前近くの有料駐車場に車を止め、深大寺に参拝します。常香楼の脇の枝垂桜(写真)は、まだ花をつけていました。本堂にお参りした後、目的の釈迦堂に行きます。

にこやかなお釈迦様
コンクリート造りの釈迦堂の中に釈迦如来倚像(飛鳥時代重要文化財)が安置されていました。台座にどっかと腰を下ろした珍しい姿勢(倚像)です。微笑んでいるというよりは、にこにこ笑っているようなお顔です。同じ白鳳期の仏像でも、薬師寺聖観音や月光・日光菩薩に比べると、ずっと素朴で古風な感じがします。関東最古の仏像であり、かつ日本最大の釈迦如来倚像なのだそうです。ガラス越しなのが惜しまれますが、そのおかげで、本像にいつでも会えるというのは、いいことかもしれません。心がくさくさしたとき、この仏様は、にこやかに笑いかけて下さるでしょう。

参拝を終えて、門前の茶店で蕎麦饅頭を食べました。若葉越しに山門を眺めると、ちょっとした古刹の雰囲気を漂わせていました。