NH5便の旅

11時過ぎにNH5便の搭乗開始。座席は6K。バルクヘッド席だ。定刻よりも2分早く、11:33スポットアウト。エンジン点火、牽引車切り離しの後、Qタキシーウェイ・Eタキシーウェイと進む。途中、隣のDタキシーウェイをソング航空のN699DL(B757-232)が追い抜いていく。B757は日本では、まずお目にかからない機材だし、デルタ航空系の低価格航空会社ソングも珍しい。

11:33、24Lから離陸。GE90-115Bエンジンの推力は、座席に押し付けられるような加速度を生む。上昇しながら右旋回。マリナ・デル・レイのヨットハーバーが見える。海岸線に沿って北上していく。12:13頃、FL320で水平飛行となった。飲食サービス開始。カーメルの南あたりから内陸寄りのコースを取ったので、残念ながらモントレーは左側になってしまった。12:39サンノゼ上空に到達。ダンバートン橋、サンマテオ橋、オークランド国際空港など、サンフランシスコ湾上を飛行していく。12:44サンフランシスコ市街が直下になる。ベイブリッジダウンタウンのシンボルのトランスアメリカ・ピラミッドが見える。

以降、州間高速101号の直上のあたりを飛行していく。カリフォルニア州全体が高気圧に覆われているらしく、地平線まで快晴域だ。こういうときは、右の窓側席は楽しい。シェラネヴァダ山脈最北端のラッセン山(3187m)・シャスタ山(4317m)が白く聳えている。地上を見ると、当機のコントレールが影を落としている。さらに北側に何筋かコントレールの影が並行している。先行機が次々と太平洋に飛び立っていったことがわかる。13:08メンドシーノ岬のあたりで太平洋上に出る。洋上に出ると、眼下に雲が広がっていった。

食事をすませると、歯を磨いて就寝。徹夜明けのような感覚なので、よく眠れる。途中何回か目が覚め、都度スカイマップで高度を確認すると、FL340・FL360・FL370とステップアップしていた。