Nソウルタワー

次の目的地は、ソウル中心街の南に聳える標高243mの南山に立つNソウルタワーである。頂上直下でタクシーを降りる。頂上には、高さ236mのテレビ塔、Nソウルタワーが屹立している。展望台入場料7,000ウォン(約700円)を払って、標高360mに位置する展望にエレベータで登る。ガラス張りの展望台からは、ソウル市街が一望の下だった。北は北漢山の麓の青瓦台景福宮から、南はゆるやかに蛇行する漢江の向こうに広がる江南地区まで、360度の景観だ。北東の山々は、北朝鮮との国境地帯だろう。

絶景をしばし楽しんだ後、1階下に下りると、「スカイ化粧室」と称するトイレがあった。ガラス窓の前に小便器が並んでいる。ソウル中心街に向かって用を足すのは爽快ではあったが、青瓦台や宗廟に対して不敬ではなかろうか、と余計な心配をしたのであった。

エレベータで地上に降り、ロープウェイ*1で下山する。盤浦路を下って南大門市場まで歩き、昼食にする。去年も入った大衆食堂で味噌チゲを食べる。ぐらぐら沸騰状態で出てきたチゲは、猫舌の私には、熱いやら辛いやらで大変だった。食後、南大門の前から太平路をホテルまで戻り、荷物をピックアップする。ホテルの前からタクシーに乗って仕事先に向かう。

*1:韓国ではケーブルカーと呼ぶようだ。