NH960便

17:20頃、NH690便に搭乗。座席は7A。驚いたことに、隣の7Bに座っていたのは、昔、上司だった方だった。奇遇である*1。恐ろしく優秀で、畏敬の念を抱いていた方なので、緊張する。上海にある合弁会社董事を兼務しておられるので、上海には頻繁にいらっしゃるとのことだ。人事消息などを伺う。鬼籍に入られた方もいらして、時の流れを感じる。

17:40、定刻より40分遅れでスポットアウト。18:00、RWY16より離陸。今回は22時間足らずの中国滞在だったことになる。左旋回して東シナ海の上に出る。海は茶色く濁っている。無数の船舶が航行または停泊しており、長江と錯覚しそうだ。かなり沖合いの防波堤を過ぎて、ようやく海らしい色になった。FL290で水平飛行になり、以降、その高度を維持した。

間もなく飲食サービス開始。食事は、魚介類のブイヤベースがおいしそうだったので、洋食にしたところ、正解だった。元上司と(緊張しつつ)話をしながらの食事なので、酒を飲んでもあまり酔わなかった。

17時半頃(日本時間)、左手に済洲島が見える。1時間ほどで東シナ海を横断してしまい、五島列島のあたりから日本列島の上空になる。夜間飛行だと、スカイマップ以外に現在位置を同定する術がない。20時半頃、伊勢湾を横断する。

21:14、成田国際空港の34Rに着陸。21:27、新しい第4サテライトの51番ゲートにスポットイン。定刻より42分の延着である以上、入国審査場に最も近いゲートに着いて当然だろう。降機と同時にダッシュし、入国審査・税関検査・携帯電話返却を駆け抜け、21:43発成田エクスプレス48号(2048M)に間に合った。スポットインから15分で成田エクスプレスに乗車できたのは、ちょっとした記録だ(この時間に到着する便がほとんどないだけの話なのだが)。Ne-110編成の4号車14番B席に座る。メールチェックをしたり、転寝をしたりしているうち、23時過ぎに(何故か数分遅れで)新宿に到着した。途中、小田急線と南武線の乗り継ぎが悪く、おまけに南武線まで遅れたので、自宅に辿り着く頃には日付が変わっていた。

*1:これまで、ラウンジや機内で知人を見かけることはあっても、隣同士になるのはこれが初めてだ。