帰国

日付変更線を越えたあたりから、かなり揺れた。第4エンジンが脱落したりしないかと心配になる。スカイマップを見ると、面白いことに時速40Kmくらいの追い風になっている。高度はFL360(約10,973m)だが、このあたりでも気流が乱れるようだ。

15時くらいに起きて、出張中にたまったブログ原稿をPCで書き始める。そのうち、バッテリが上がってしまったので、手書きに切り替える。座席に電源はあるものの、独自のインターフェイスだ。搭乗後、電源ケーブルを貸してくれ、と客室乗務員に頼んだのだが、「貸し出し用はない。予め買っておけ。」と言われた。こんな特殊なケーブルを買う人がいるとも思えない。文句ついでに書くと、往復とも、なぜか航空無線の傍聴サービスを提供していなかった。この独自のサービス以外には、あえてユナイテッド航空を選ぶ理由もないのだが。

軽食の後、着陸準備態勢に入る。利根川河口の真上から本土上空に進入する。海岸線沿いに北上し、住友金属鹿島製鉄所のあたりで左旋回霞ヶ浦の向こうに筑波山が見える。牛久沼の手前まで左旋回を続け、成田国際空港への進入路に乗る。小さな飛行場が見える*1利根川を渡ると、両岸に田植えの終わった水田が広がり、まるで氾濫したようだ。この季節に、ぱさぱさからからしたカリフォルニアから帰国すると、日本の国土の瑞々しさに心洗われる思いがする。

17:49、16Rに無事着陸。17:54、定刻より2時間遅れで第1ターミナルの31番ゲートにスポットイン。スターアライアンスが使用する第3・第4サテライトの中では最も入国審査に近いゲートに着いたことは評価しよう。

入国審査、荷物受け取り、税関審査、携帯電話の返却と慌しく済ませ、予約しておいたハイヤーに乗る。幸い、夕方の渋滞も解消方向だったので、19時半頃にオフィスに到着した。長い出張だった。

*1:帰宅後調べたら、民間飛行場の龍ヶ崎飛行場だった。