チャイニーズシアターと「マジェスティック」

仕事の途中、チャイニーズシアターの前を通りかかった。出張の直前にビデオで観た映画「マジェスティック」の冒頭に登場した場所だ。

マジェスティック」はいい映画だった。映画への愛、父子愛、祖国愛、郷土愛といったアメリカ文化の健全な側面を描いている。今になってマッカーシズムを批判するのは容易だが、それがこの映画の目的ではないだろう。映画後半のサスペンスを盛り上げるための道具立てに過ぎないと理解する。私の好きなジム・キャリーは、「ライアー ライアー」以来、ヒューマン・ドラマに適性を示し始め、「トゥルーマン・ショー」「ブルース・オールマイティ」を経て、本作で性格俳優の領域に達してきた*1。「父親」役のマーティン・ランドーを始めとする助演陣もいい演技を見せる。本作の監督フランク・ダラボンロスアンジェルスの夜をスタイリッシュに描いた「コラテラル」をまた観たくなった。

ロスアンジェルスの夜と言えば、今回泊まったホテルの隣に建っていたフォックスのビルは、映画「ダイ・ハード」に登場する「ナカトミビル」なのだそうだ。
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*1:冒頭シーンの微妙な表情の変化は見事だ。