交通博物館

昼食後、交通博物館に移動する。近くの立体駐車場に車を預ける。5月14日の閉館まで1ケ月を切ったので、館内はたいへんな混雑である。当然のことながら、親子連れが圧倒的だ。小さな男の子を連れているお父さんが多いが、「お父さんたちも子供と同じ顔をしているわ。」と妻がおかしそうに言う。夫と息子に一日連れ回されて精根尽きたか、椅子にぐったり腰掛けている母親の姿をそこここに見かける。

さすがに建て直そうというだけあって、館内は狭いうえ、展示方法にも年代を感じさせる。筋金入りの鉄道マニアや電車好きの子供でない限り、展示物に感動する場面も限られるだろう。現在の交通博物館に特別の愛着があれば別だが、2007年10月14日のさいたま市でのリニューアル・オープンを待っても損はしないのではないか。

かく申す私も、最も興味を引かれたのは、1階の鉄道関連の展示物ではなく、中央ホールの天井にぶら下げてあるヘリコプター・ベル47D-1(JA7008)だ。風防に「日本ヘリコプター輸送株式会社」という文字とダ・ヴィンチ・ヘリコプターのマークが表示されている。日本ヘリコプター輸送は全日空の前身であり*1、JA7008は1953年1月に登録された日本ヘリコプター輸送の2号機、いわば全日空の2号機である。

1時間余りで見学を終え、帰途につく。代官町ICから4号線に乗る。途中渋滞もなく、17時前に帰宅できた。

*1:全日空の2文字コードが「NH」であるのは、前身の社名に由来する。