早春の千倉

Wilm2006-02-05

今日は風も止んで、穏やかに晴れた。

今日は11時に「KILN」で陶器の絵付け教室を予約してある。「Bird Land」のオーナーNさんに道を尋ねたら、案内してくださるという。Nさんの車に先導されて、「KILN」まで行く。確かに道がわかりにくく、道案内をしていただいて助かった。

陶芸家・浅井小由里さんが出迎えてくださる。2年前にご主人の浅井純介氏の海山窯でお目にかかっただけだが、我々のことを覚えていてくださった(おそらく娘たちのおかげである)。2階の工房に案内され、娘たちの絵付け教室が始まった。長女はマグカップ、次女は皿を選び、まずは練習台に絵を描き始める。親たちは階下でコーヒーをご馳走になる。そうこうしているうちに、浅井純介氏がご帰宅され、Nさんとの千倉談義が始まった。町の雰囲気を損なわずにいかに振興していくか、という議論を伺っていると、お二人とも心からこの町を愛していることがわかる。千倉とはそういう町である。

やがて、娘たちの絵付けが終わった。長女は好きな魚、次女はお借りしたエプロンの図柄に触発されて恐竜を描いた。まったくの親馬鹿であるが、いずれもよくできている。焼き上がりが楽しみだ。もうすぐ次の窯の準備が整うので、1ケ月ほどで完成品を送ってくださるという。

「KILN」を辞す。Nさんと別れて、「Sand Café」に行く。ここに来ないと千倉に来た気がしないお気に入りのスポットのひとつだ。私と長女は定番のさざえカレーだ。年に2回だけとは言え、10年来欠かさず通っているので、マスターも顔を覚えていて、控えめながら声をかけてくださる。穏やかなマスターのお人柄さながらに、ゆったりした時間の流れている店だ。

食後、「Bird Land」の近くの花畑に戻り、娘たちに花摘みをさせる。今年は、千倉でも春の訪れが遅いらしく、ほとんどストックしかない。それでも、花摘みができてよかった。

千倉大橋を超えて、いつもの塩水プールに行く。ビーチグラス拾いをしているうちに、長女が塩水プールから大きなアメフラシをすくい上げた。この季節にはけっこう現れるらしい。日が傾き始めたので、ここで早春の千倉散策は終わりである。毎回、この海と山が名残り惜しい。

瀬戸浜の海産物店で干物を買い、17時頃、千倉を後にする。途中、たいした渋滞もなく、19時頃、海ほたるに到着する。ここで夕食をとってから、川崎に渡る。多摩沿線道路も空いている。近所の洗車場で車を丸洗いしてから*1、21時頃、我が家に到着した。早くも、夏の千倉行きが楽しみになっているのであった。

*1:海に行った帰りは、すぐ洗車をするのが肝要だ。