コープスブライド

Wilm2005-11-21

妻子に「コープスブライド」を観に行こうと提案していたのだが、さすがに受け容れられず、彼女らは同じティム・バートン監督作品の「チャーリーとチョコレート工場」を観に行ってしまった。そうこうしているうちに、「コープスブライド」の上映が終わり始めたので、仕事が終わってからひとりで観に行くことにした。行きつけの新百合ヶ丘は、何故か今週に限ってやっていないので、川崎のチネチッタに行く。21:40からのレイトショウだ。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のような単なるスラプスティクスなのでは、という懸念もあったが、どうしてなかなかよくできた映画だった。ティム・バートン独自のキッチュな表現は死者の世界で遺憾なく発揮されるものの、全体のトーンは暗く抑え目だ。人形の表情や動きが繊細で、はっと気がつくと感情移入している。ストーリーの運びも巧みで、ヴィクター、エミリー、ヴィクトリアの三角関係がどう清算されるのか、つい引き込まれてしまう。たかが人形劇のはずなのだが、ラストでは思わず感動してしまった。たいしたものである。