大村線南風崎駅

15時頃、大村線南風崎(はえのさき)駅に到着。昔はここが針尾島の玄関口で、敗戦から昭和25年まで、大陸や南方から佐世保港に到着した引揚者約140万人が針尾島で検疫を受けた後、内地に向かった駅なのだそうだ。無人のホームに、海軍兵学校第七十八期会による「海軍ゆかりのモニュメント案内」と題する案内板が立っていた。海軍兵學校針尾分校の碑、十方園針尾神社の碑、特攻殉國の碑、針尾大無線電信塔が紹介されている。

ちょうど15:10発の上り佐世保行きと下り長崎行きのキハ200系がすれ違った。駅の時刻表を見ると、単線すれ違いがあるのは、6:44、8:50、15:10の3回だけなので、珍しい光景に出会ったらしい。乗降客は誰もいない。2両編成の気動車は、それぞれの方向へゴトゴト走り去って行った。