南房総の海と山

朝起きて窓のブラインドを上げると、見慣れた千倉の景色だ。畑の向こうに太平洋が見える。朝日を反映して海がきらきら眩しい。

朝食後、野島崎灯台へ行くことにする。上の道(410号)から行き、途中でパレット工房に立ち寄る。Bird Landに案内が置いてあったくりはら工房に入ってみると、素朴な作風の焼き物が並んでいる。その中で白い花瓶が気に入ったので、買い求める。栗原誠氏が手ずから包装してくださる。聞けば、三芳村に窯をお持ちとのことだ。

野島崎灯台に着くと、まず、きらりん館を見学。続いて灯台に登る。77段の階段を登りつめ、はしごをよじ登ると、踊り場だ。春一番で風が強い。海面から37.5mの高さから望むと、地球が丸く見える。今日は、海上がやや霞んでいるので、伊豆諸島のうち肉眼で見えるのは大島だけで、双眼鏡で辛うじて利島が見える。灯台から降りて、近くの磯で遊ぶ。冬の磯は生き物の姿もなく一見静かだが、目を凝らせば、潮溜まりの中でヤドカリ、ハゼ、エビなどがちょろちょろ動いている。

灯台の周りの遊歩道を一周した後、ロータリー脇のいそやに入って昼食。娘たちが注文した磯ラーメンは、サザエが豪快に1貝丸ごと入っていて、彼女たちはご満悦だった。親の注文した刺身定食もおいしい。接客態度もよく、この店は使えそうだ。