サンタクロースが来た。

晴れ。

7時頃、まだ親が寝ていたい時分に、娘たちが目を覚ました。「プレゼントある?」「ない、じゃあクリスマスツリーのところだ。」というやりとりもそこそこに、脱兎のごとくベッドから飛び出していった。居間では、しばらくしてから、歓声が上がった。出勤のための身支度を整えてから居間に行くと、二人とも幸せそうな顔をしていた。

後で妻に聞くところによると、長女は「サンタクロースからプレゼントがもらえて本当によかった。」としみじみ述懐したそうだ。やはり親からのプレゼントだけではさみしかったのか。「感謝する相手が違うぞ。」とも言えず、何とも割に合わない話なのであった。