サンタクロースは来るか。

Wilm2003-12-24

晴れ。

すべての仕事を擲って、それでも帰宅できたのは20時頃だった。まあ、夕食の支度も遅れていたので、結果オーライだ。

母娘3人で用意した食卓を囲む。メインは、鶏の腿肉だ。子供の頃は、これが一番のご馳走で、誕生日とクリスマス・イブにしか口にできなかったものだ。娘たちがほぼ独力で作ったというブッシュ・ド・ノエルもまあまあの出来だ。褒めて遣わす。

娘たちは、プレゼントの本には少々物足りなさげだ。まだ、おもちゃのようなものが欲しいのだろう。気持ちはわかる。しかし、サンタクロースとの役割分担上、やむを得んのだよ。妻は、プレゼントの本に素直に喜んでみせた。さすが40年近い人生経験があるだけのことはある。私のEX-S20には、「パパ、またデジカメ?」と非難の声が集中した。うるさい。細かいことにこだわるんじゃない。

娘たちが寝静まってから、クロゼットの奥に隠していたキックスケータの箱とイヌの包みを引きずり出す。念のため、キックスケータの取説を改めたら、東急ハンズの保証印が押してある。危ないところだった。取説を通読した後、抽斗にしまいこむ。妻が箱を上手に包装して偽装工作完了だ。どちらも、娘たちが枕元にぶら下げている靴下に入る代物ではないので、クリスマスツリーの下に置いた。

就寝前に、娘たちがサンタクロースのために玄関に用意したワインとケーキを腹におさめる。将来、私が横領していたことがバレたら、殺されるかもしれない。

しかし、娘たちは、いつまでサンタクロースを信じていることだろう。長女は、そろそろ存在を疑い始めていると思う。しかし、「サンタクロースを信じなくなった子のところには、サンタクロースは来なくなる。」という詭弁を言い聞かせているので、半信半疑ながら、今年は引き続き信ずることにしたようだ。来年は無理かもしれない。

そう言えば、私のところにサンタクロースが来なくなったのは、いつのことだったか。