文楽五月公演

Wilm2010-05-22

  • 15:42  今日は半蔵門文楽鑑賞。珍しく幕開け三番叟に感心。第一部最初の出し物は祇園祭礼信仰記」。15年振りの上演だそうだが、雪姫の爪先鼠の逸話や金閣寺の大ゼリなどが面白い。床は、重厚な津駒と枯淡の寛治が出色。手摺は、玉也が大膳を大きく遣う。彼に大役がつくようになり贔屓筋としては嬉しい。
  • 18:10  次は「碁太平記白石噺」。これも16年振りの珍しい演目。端場の「浅草雷門」がつく。千歳がチャリ場で笑わせてくれた。続く「揚屋」は一転しんみりした切場。嶋が1時間、渾身の語りを聞かせる。文雀・和生師弟の女形が美しい。最後は「連獅子」。清三郎の子獅子が人形諸共飛び降りたのには驚いた。
  • 22:30  文楽五月公演第二部。メインは「新版歌祭文」の半通し。「野崎村」では、綱が老練な語りを聴かせる。蓑助がお光を可憐に遣い、玉女が久作の慈愛を滲ませる。「油屋」で咲甫が進境を披露。切の咲も技倆の限りを尽くす。玉也がモドリの勘六で本来の持味を発揮。最後は「団子売」で賑やかにお開きとなる。

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