奥秩父登山へ出発

今日は、夏休みの山行の予行演習を兼ねて、家族で奥秩父へ山登りに出かけます。北奥千丈岳(2601m)、金峰山(2599m)、国師ケ岳(2592m)と奥秩父の標高第1位から第3位の三座を前夜泊日帰りの山行で一気に踏破してしまおうという企画です。これらの峰々は、奥秩父奥座敷に位置しており、かつては、近寄りがたいほど山深い印象がありました。こんな離れ業が可能になったのは、大弛峠まで林道が通じたおかげにほかなりません。

23:30頃、車で出発します。調布ICから中央自動車道に乗ります。三連休の初日とは言え、さすがにこんな時間ですから、順調に流れます。勝沼ICで降り、塩山の街から県営林道杣口線に入ります。登るに従って、道幅が狭くなり、ヘアピンカーブの連続になりますが、道は舗装されており、危ないことはありません。ただし、ヘッドライトを消すと、十六夜の月明かりだけ、という心細い山道です。

琴川ダムが近くなり、「鹿に注意」の道路標識が出てきたと思ったら、本当に、道の真ん中に野生のシカが立っていました。ヘッドライトの灯りに驚いて道路脇に逃げましたが、左後部座席にいた長女は、真横にシカを見て興奮していました。

琴川ダムを過ぎて、川上牧丘林道に合流します。ここから曲がりくねった林道を18km登り、2:00頃、目的地の大弛峠に到着しました。標高は2360mもあり、自家用車で登れる日本最高の峠なのだそうです。月が明るいので、満天の星空というほどではありませんでしたが、カシオペアが大きく見えました。30台ほどの駐車場の大部分はすでに自家用車で埋まり、残り4-5台分ほどしか空いていません。夜中に来たのは大正解でした。

後部座席を倒して荷台とつなげ、積んできた布団を敷いて妻子を寝せました。私は、運転席で寝ます。海外出張で旅客機の中で寝るのには慣れているとは言え、ハンドルやらブレーキペダルやらが出っ張っている運転席は、寝返りもままならず、まことに寝苦しい場所でした。

写真は、昨年8月に南八ヶ岳縦走をした際、赤岳(2899m)の山頂から撮影した奥秩父です。中央が国師ケ岳と北奥千丈岳、その右が金峰山です。左奥の山塊の中央が甲武信岳(2475m)です。