「新鶴丸」のMD-11

このところ、JA8101(B747-146)、JA6205(DC-6B)と、日本航空機に「浮気」をしていますが、こうなると「初代鶴丸」や「新鶴丸」のフィギュアもほしくなってくるのが人情というものです。私の主たる蒐集対象である全日空機とかぶらない機種ということになると、「初代鶴丸」はDC-8-61、「新鶴丸」はMD-11あたりが狙い目です*1DC-8-61は、まだしばらく市場在庫がありそうですが、MD-11は、だんだん新品市場から姿を消しつつあるようです。というわけで、「新鶴丸」のMD-11を探しに、阿佐ヶ谷の「クロスウィング」に行ってみました。秋葉原の「TOPGUN」、市ヶ谷の「のりもの倶楽部」と並ぶ、都内有数の飛行機フィギュアショップです。

狙い通り、herpa/JALUXの「JAL永遠の翼シリーズ」のMD-11(JA8580*2)が置いてありました。ところが、ふと横を見ると、StarJetsのMD-11(JA8589*3)があるではありませんか。StarJetsは、herpaよりも優れた品質のフィギュアを半分くらいの値段で売っていたメーカですが、すでに営業停止をしてしまい、その製品は、市場からどんどん姿を消しています。このJA8589も、JA8580より2,000円近く安い値段です。ネット上でも評判のいいフィギュアなので、迷わず、こちらを買いました。

評判通り、出来のいいフィギュアです。姉妹機のDC-10よりも細身で優美なMD-11の姿を的確に捉えています。特に、主翼の付け根の曲線がきちんと再現されており、美しい後ろ姿です。垂直尾翼が金属製なので、方向舵の表現はやや大味になりますが、胴体と同じ色に塗装されているので違和感がありません。大型機の垂直尾翼を成型色剥き出しのプラスチック部品にすることが多いherpaとの大きな違いです。降着装置の支柱も金属製なので、剛性感があります。胴体は、Hogan/全日空商事のフィギュアと同じくらい、細かい塗装表現で覆われています。いい買い物をしました。

*1:全日空が制式採用したダグラス/マクドネル・ダグラス機は、最初期のDC-3だけです。

*2:日本航空が導入したMD-11の初号機。愛称「エトピリカ」。

*3:日本航空が導入したMD-11の最終号機。愛称「ライチョウ」。日本航空が導入した10機のMD-11は、すべてUPSに売却され、貨物機仕様のMD-11Fとして、現時点でいずれも運用中です。