「大型機コレクション」その2 B-17G

昨日買ったB-17をカフェレオと比較してみます。カフェレオはB-17F(写真左)、今回買ったエフトイズはB-17G(写真右)です。外観上の大きな違いは、量産最終型*1であるB-17Gの顎部に旋回銃座が増設されていることでしょう*2。これも、一式陸攻と同様、カフェレオと同じメーカの製品のようです。パネルラインが少しシャープになった気はしますが、一方で、機体下部の球状動力銃塔や側方機銃座が透明部品ではなく、塗装表現になっているなど、一長一短と言えます。

デカールは、第94戦闘爆撃航空団第401爆撃航空群第615爆撃飛行隊所属の42-31983号機「メアリー・アリス」が用意されています。「メアリー・アリス」は、1944年5月から1945年4月の約1年間、対独爆撃に従事しました。この中には、1944年10月のケルン爆撃や1945年2月の悪名高いドレスデン爆撃も含まれています。51回に及ぶ出撃を生き延びた後、戦後間もなく米国アリゾナ州キングマンで廃棄処分になっています。なお、英国ダクスフォードにある王立戦争博物館に「メアリー・アリス」のマーキングをしたB-17Gが展示されていますが、これは、戦後製造された44-83735号機*3を塗装変換したものです。
http://d.hatena.ne.jp/Wilm/20070502

*1:G型だけで8,670機も生産されています。ただでさえ、生存可能性が驚異的に高い頑丈な機体であるうえ、こんなに数が揃っていては、ドイツ空軍のパイロットがどんなに奮戦しても、きりがなかったと言えるでしょう。

*2:エンジンも、より高出力のものに換装されていますが、外観上はわかりません。

*3:はじめ、トランスオーシャン航空で民間輸送機として、後に、フランス国立地理院で空中測量機として活躍していた、という変わった経歴の持ち主です。