「先得ジェット」2題

「先得ジェット」のフィギュア
私は、今人気の女優・相武紗季のファンというわけではないのですが、旅客機フィギュア蒐集家のはしくれとして、日本航空の「先得ジェット」がフィギュア化されないかなあ、と漠然と期待していました。とは言え、同社国内線割引運賃「先得割引」の広告展開のために導入された特別塗装ですし、相武紗季の肖像権処理も必要でしょうから、きっと実現しないだろうと、半ば諦めていました。

ところが、月刊「AIRLINE」6月号に、herpaから1/400の「先得ジェット」(JA8984)のフィギュアが発売されるという広告が出ているではありませんか。1/400は、私の収集している縮尺ではありませんが、herpaは、同一の特別塗装機を1/400と1/500の複数の縮尺で出すことはめったにないので*1、これは買うしかありません。

今日、実物を見る機会があったのですが、残念ながら、タンポ塗装のドットが粗く、かなり見劣りがします。これに6,930円(定価)は払えんな、と判断し、買わないことにしました。我ながら、自制心の強さに感心しました。ひょっとしたら、1/500が出るかもしれないので、当てにしないで待つことにします。


「先得ジェット」の実機
それはそうと、3機の「先得ジェット」の実機はどうなっているのだろうと思って、ネットで調べてみました。今回フィギュア化されたJA8984は、つい最近、「エコジェット」の特別塗装に転換されたようです。JA8984は、1997年4月の就航以来、「スタージェット」4号機(ペテルギウス)、JAL2002年塗装初号機、「先得ジェット」、「エコジェット」と、新塗装・特別塗装の実験機のような運用をされています。

JA772Jも、通常塗装に戻り、JA771Jだけが「先得ジェット」の特別塗装をまとっているようです。JA771Jは、2005年7-12月の間、脚注の通り、「ムシキング」の特別塗装を施されていた機材です。これも、間もなく、通常塗装に戻されるか、別の特別塗装に転換されるのかもしれません。
http://d.hatena.ne.jp/Wilm/20080528

写真は、上が2007年1月4日に羽田空港第1ターミナルで撮影したJA771Jで、下が2007年2月3日に羽田空港第1ターミナルで撮影したJA8984(左)とJA772J(右)です。

*1:これまで、「ムシキング」(JA771J)、「サムライブルー2006」(JA8920・JA732J)、「たまごっちジェット2007」(JA8905・JA8978・JA009D)などが1/400で発売されていますが、これらのうち、1/500でも発売されたのは「ムシキング」だけです。