ニューヨークへ移動

15時半頃、ボストンでの仕事が終わった。3年ぶりに来たが、やはりボストンはいい街だ。ニューイングランド独特の古風で落ち着いた風情がある。どこにも寄らないのが残念だ。

車で空港へ。USエアウェイズのチェックイン・カウンターで搭乗手続きをする。窓際の席をリクエストしたら、11Fをあてがわれた。オープンのまま搭乗予約をしていなかった同行者の一人が搭乗券に「SSSS」の印字をされた。外国発券・片道・当日予約と最悪の条件が重なっているので、案の定、保安検査場で厳重な身体検査を受ける羽目になったのは可哀想なことであった。

B17搭乗口に駐機していたのは、N751UW(A319-112)。機体が小さく、顔も丸っこくて可愛らしい。16時半頃、ニューヨーク行きUS2137便の搭乗開始。ニューヨークとのシャトル便だけあって満席である。乗客の人種も様々だ。16:57、定刻よりも3分早くスポットアウト。K-4からB誘導路に出、M誘導路を経てRWY9へ地上走行していく。17:09離陸。

ニューイングランドの森と湖の上を飛行していく。機内放送で、高度はFL160と告げられた。17:32、ハドソン川が見える。大河だ。17:42、山脈のようなマンハッタンのスカイラインが見えてきた。何回見ても、鳥肌が立つような感動を覚える。イースト川を渡り、17:50、ニューヨーク・ラガーディア空港のRWY20に着陸。ガツンという、降着装置が壊れたのではないかと思うほどの衝撃があった。風があったわけでもないので、下手くそな着陸だ。滑走路の終端まで行かず、CYから出てB誘導路・A誘導路と地上走行していき、17:59、USエアウェイズ・ターミナルの20番ゲートに定刻よりも12分早くスポットイン。

車でダウンタウンに向かう。クイーンズ・ミッドタウン・トンネルでイースト川をくぐり、マンハッタン島に渡る。パーク・アヴェニューと38丁目の角にあるザ・キタノに投宿。604号室に入ると、目の前がパーク・アヴェニューだ。インターネットにはスムーズに接続できた。また家に電話して、妻にパスワードを読み上げてもらう。

電子メールのチェックをした後、同行者たちといっしょに、すぐ近くのグランド・セントラル駅にあるステーキ・レストラン「マイケル・ジョーダンズ」に行く。かの元バスケットボール選手マイケル・ジョーダンが経営している店なのだそうだ。有名人の経営する店ということで、半信半疑だったのだが、前菜のシーフードも、主菜のTボーン・ステーキもなかなかの味だった。駅の中二階にあり、広大な空間を共有しているので、雰囲気もすばらしい。ジョー・ペシによく似たイタリア系のウェイターのサービスもよく、ついチップをはずんでしまった。

22時頃、部屋に戻る。歯を磨いてバタン・キューだった。