「ALWAYS 三丁目の夕日」

先週の土曜日に東京タワーに行ったのに触発されてか、妻が映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のDVDを貸しビデオ屋から借りてきた。公開時に観逃したまま、気になっていた映画だ。夜、妻と二人で観る。心温まるいい映画だった。脚本はよく練られており、出演者は、大人から子供まで、主役級から端役まで、皆いい味を出している。大ヒットしたのも頷ける。微に入り細に入った昭和33年当時の風物の再現がややくどいが、昭和30年代を知る人には一見をお勧めする。
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 [DVD]

いくつかのエピソードが未完だな、と思ったら、やはり続編が制作中で、今年11月に公開されるという。楽しみなことである。

この映画を観ると、名古屋テレビ塔*1通天閣*2に続き、昭和33年12月23日に竣工した東京タワーがまさに復興の象徴であったことが理解できる。現在に至るまで自立式鉄塔では世界最高を誇る東京タワーは、当時の東京の人々をどんなに勇気づけたことだろう。昨年11月以来の半年足らずの間に、これらの3塔*3を登ってみて、改めてその意義を感じる。
タワー―内藤多仲と三塔物語 (INAX BOOKLET)

*1:昭和29年6月19日竣工。

*2:昭和31年10月28日

*3:いずれも工学博士・内藤多仲の設計である。