雨の千倉

昨夕からの雨がまだ降っている。海と空が渾然となった水平線を眺めるのも悪くない。

朝食後、子供たちはカードゲームや宿題、母親たちはおしゃべり、父親たちはDVD鑑賞や読書と、銘銘が好きなことをして過ごす。気ままな時間の使い方ができるのが、「Bird Land」の魅力だ。

11時半過ぎに「Bird Land」を辞す。次に来るのは夏だ。車で「GLASS FISH」に行く。ガラス工芸家・大場匠氏のガラス工房である。12時から娘たちの吹きガラス体験レッスンを予約してある。2年ぶりだが、もう5回目の訪問だ。子供たちがジャンケンで順番を決め、長女・次女・Oさんのお嬢さんの順番になった。長女は水差し、次女は足付グラス、Oさんのお嬢さんは花瓶と、それぞれ難易度が高いものに挑戦だ。大場先生の手助けのおかげで、三人ともイメージ通りの作品が完成し、冷却炉に納められた。後日、郵送されてくるのが楽しみだ。

昼食は、これも定番の「Sand Café」。ここも、何を選んでもおいしい店だ。千倉に来ると、欠かさず、足を運んでいる。静かなジャズの流れる店内で、ゆっくり食事をしているうちに、雨も上がったようだ。

「潮風王国」に移動して、土産物を買う。妻は、海産物を買い込んだようだ。「潮風王国」の前の磯に降りてみるが、風が強く寒いので、早々に引き揚げる。子供たちは、まだ未練があるようだったので、南千倉海水浴場に立ち寄った。大波が打ち寄せる中、サーファーたちがアザラシのように漂っている。長女は、たちまち、スニーカを波に洗われた。

毎度のことながら、後ろ髪を引かれる思いで千倉を後にする。国道410号線を北上し、君津ICで館山道に乗る。東京湾アクアラインの橋を渡り、「海ほたる」でトイレ休憩。展望デッキに上がってみると、夕暮れの中に東京や横浜の灯りが見えた。羽田空港のA滑走路34Lへ着陸する日本航空機が次々と降下していく。駐車場で、Oさん一家とお別れをする。

トンネルをくぐり、多摩沿線道路を北上していく。途中渋滞もなく順調だ。家の近くの洗車場で車を洗ってから、19時前に無事帰宅した。