「散るぞ悲しき」読了

梯久美子の「散るぞ悲しき」を読了した。硫黄島防衛戦の指揮官・小笠原兵団長栗林忠道陸軍中将を描いたノンフィクションである。栗林中将が妻子に宛てた書簡を機軸に硫黄島防衛戦史を丹念に辿っている。栗林中将の合理主義者・家庭主義者の側面が強調されており、戦術家としての側面の描写がやや弱い印象はあるが、一読の価値がある本だ。

ムック本「別冊歴史読本硫黄島の戦い」を併読すると、硫黄島防衛戦の全貌が掴めるだろう。
散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道 硫黄島の戦い―矢弾尽き果て散るぞ悲しき (別冊歴史読本 (53))