水星の太陽面通過

今日は、日の出から水星の太陽面通過が始まっている。日本で次に見られるのは2032年11月13日と、26年も先の話なので、一生で最後の機会かもしれない。しかも、次回は、水星が太陽面を通過中に日没してしまうので、第3・第4接触(内蝕・外蝕の終わり)を見られるのは、文字通りこれが最後だ。そのような強迫観念に捕らわれて、7時過ぎに起きる。まず、国立天文台岡山物理天体観測所のホームページにアクセスし、インターネット中継を見る。予想されたことではあるが、水星は黒点よりも小さな点状にしか見えない。しかも、Windows Media Playerで再生されているものの、動画なのか静止画なのかわからない。これでは、眼視観測は無理だな、と思いつつ、天体望遠鏡を取り出すのは面倒くさいので、駄目元で双眼鏡を使ってベランダの隣家との境の石膏ボードに投影してみる。直径10cmくらいの大きさに投影したが、芥子粒のような水星が判別できるはずもない。まあ、直視しないのであれば、投影もインターネット中継も同じだろうと考え、岡山物理天体観測所の画像を以て満足することにした。