YS-11のプラモデル

先日買ったYS-11のプラモデルの製作に着手する。これまで食玩の小改造程度で満足してきたので、本格的なプラモデルの製作は久しぶりだ。手始めに、海上自衛隊機の窓とドアのパテ盛りをしたのだが、いっぺんで面倒くさくなり、全日空機の方を先に作ることにする。旅客機のプラモデルを作るのは初めてだ。省略の多いモデルなので、追加工作の方針を立てる。

  • 最も目立つ省略は、主翼直後の機体下部にあるエアインテイクだ。何で省略するかな、と思うほど目立つ部位だ*1。幸い、手持ちのジャンク部品の中で、同じ形の風防が2つあったので、流用することにする。この際、形状や縮尺の正確さなどにはかまっていられない。「Better than nothing」だ。
  • 機体下部の張線アンテナと機体上部のブレードアンテナも追加しないと様にならない。プラ板と伸ばしランナで作れそうだ。
  • 機体上部中央の衝突防止灯も、1/500のフィギュアでさえ塗装で表現しているのに、あっさり無視されている。台座の上にランプが乗っているという複雑な形状だが、透明部品でそれらしくでっちあげよう。
  • そうなると、両頬にあるピトー管も付けるしかないだろう。
  • それより細かい機外装備品(ワイパ、主翼後端の静電気放電装置等々)は、きりがないので忘れることにする。
  • YS-11の特徴のひとつであるプロペラ横の胴体に貼り付けられている保護板は、薄いプラスチック片を貼りつけて再現しよう(これなども、モールドで表現しておいてもらいたいものだ)。
  • プロペラの断面がカマボコ状になっている。実物の薄いブレードの3次元曲面を再現するのは手に余るので、先端だけ薄くしてごまかそう。

こうやって見ると、1/144というのは、省略と再現のバランスが難しい縮尺だ。

部品を中性洗剤で洗ってから、どんどん塗装を始める。私は、サーフェイサを吹くなどという面倒くさいことはしないし、筆塗り主義である(従って、美しい光沢を放つ旅客機模型や自動車模型は作れないのである)。完成までどれくらい時間がかかることか。長い道のりになりそうだ。

*1:念のため、「全日空ダイキャストフィギュア」と「タイムスリップ・グリコ」第3弾のYS-11のフィギュアを調べてみた。いずれも、本モデルと同じモヒカン塗装のJA8744である。いずれもエアインテクをちゃんと再現していた。特に、「タイムスリップ・グリコ」のYS-11は、約1/533の半端スケールながら、機体上部のブレードアンテナや衝突防止灯はもちろん、胴体前部の保護板までちゃんと再現しているという、1/500のフィギュアも形無しの優れものである。とても、お菓子のおまけとは思えない。