セルのモーツァルト・セット続報

米国Sony MusicのWebサイトにセルのモーツァルト・セットの発売予告が出ていた。曲目を見たところ、意外な内容だ。

期待外れだったのは、ピアノ協奏曲で収録されているのは、レオン・フライシャーとの第25番のみだということだ。ヴァイオリン協奏曲も収録されていない。

他方、期待以上だったのは、これらの協奏曲以外の録音が網羅されているということだ。交響曲第39・40・41番に至っては、1955年の旧録音と1960年代の新録音の両方が収録されている*1。さらに、昨日のリストにないメヌエットK.409*2と「レクイエム」から「ラクリモーサ」*3も含まれている。

昨日のリストからの異同を示すと以下の通りだ。斜体が追加分である。
交響曲第28・33・35・39・40・41番
メヌエット(K.409)
・ディヴェルティメント第2番
・セレナーデ第9・13番
・ピアノ協奏曲:第12・15・17-24・25・26・27
・ヴァイオリン協奏曲:第1・3・5番
クラリネット協奏曲
・協奏交響曲(K.364)
・ピアノ四重奏曲第1・2番
・ヴァイオリン・ソナタ第18・21・24・28番
・歌劇「劇場支配人」序曲
・歌劇「フィガロの結婚」序曲
・モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」
・「レクイエム」から「ラクリモーサ」


協奏曲録音は別のセットにまとまると期待しつつ、さっそく予約注文した。

*1:そんなことをするくらいなら、ヴァイオリン協奏曲でも入れてくれればよかったのにとも思うが。

*2:セルのディスコグラフィには見当たらないので、1枚物のCDに収録されているエーリヒ・ラインスドルフ指揮の録音の可能性もある。

*3:1968年5月の演奏会実況録音の抜粋か。