「YS-11 国産旅客機44年の航跡」

国立科学博物館新館2階で開催中の「YS-11 国産旅客機44年の航跡」と題した展示が今日の目的だ。メインは、全製造機182機中173機*1の写真を並べたパネルである。8月に我が家が搭乗したJA8768(製造番号2147)は、ボーラクインドネシア航空塗装の写真だった。名古屋空港で1971年1月12日に撮影されたものとあるので、同航空に引き渡される直前の写真のようだ。これらの写真をまとめて冊子にすれば、貴重な史料になるだろう。

写真パネルのほか、YS-11風洞実験模型*2やJA8612(試作2号機)が運搬した東京オリンピック聖火の保存筒などが展示されている。また、三菱重工が開発中の次世代国産旅客機の模型も展示されていた。これが一日も早く日本の空を飛ぶことを期待したい。

*1:製造番号2061・2080・2113・2117・2120・2122・2145・2155・2156の写真がなかった。

*2:2つの模型のうち、1つは高翼機であるのが興味深い。設計初期段階で低翼機であることは決まっていたはずなのだが。