Wilm2006-06-17

曇り

午後、妻が昔住んでいた青葉台へ行ってみることにする。久しぶりに親子4人揃っての外出だ。JR・小田急登戸駅は、今日から2階改札口・コンコースの供用が始まった。娘たちは、口々に「武蔵溝ノ口駅みたい。」「登戸らしくない。」と言う。ごもっともである。私としては、画一的な設計はともかく、通勤時の乗り換えが便利になって結構だ。

下北沢で井の頭線に乗り換え、駒場東大前で下車。子供の頃、妻が母親に連れられてよく散歩したという東京大学駒場キャンパスの構内を散策する。土曜日なので、閑散としていたが、運動場や体育館では大勢の運動部の学生たちが練習に汗を流していた。

駅の反対側に降り、駒場の住宅街を抜けて池尻へ出る。氷川神社にお参りしたり、目黒川のほとりを散歩したりする。妻の家族が住んでいたアパートは菅刈公園になっていた。渋谷が近いとは思えないほど、緑の豊かな公園だ。園内を流れる小川ではホタルの幼虫を飼育中とのことだった。妻が通っていた菅刈小学校にも行ってみる。妻が級友たちと実を採って先生に怒られたというビワの木や、釣り糸を垂れて校務員さんに怒られたという池(妻の小学校時代の想い出は、何故かこの手の逸話ばかりである)がそのまま残っていて、妻は懐かしがっていた。

田園都市線の池尻大橋駅へ向かう。途中、中央環状新宿線大橋ジャンクションの建設現場の横を通った。中央環状新宿線と首都高3号線を結ぶループで、長径175m、短径130mという、とてもなく巨大な建造物である*1。よくぞこれだけの土地を収用できたと思うくらい、広大な土地を使っている。再開発ビルを併設するようだが、地域コミュニティは破壊されてしまったことだろう(妻は、「旧山手通りと玉川通りの角にあった本屋『いかるが』がなくなった。」と残念がっていた)。池尻大橋駅から田園都市線の各駅停車に乗る。通勤時並みに込んでいる。この路線は、上りも下りも年がら年中混雑しているので好きでない。

溝の口で下車。丸井で妻が買い物をしている間、9階の「イエローサブマリン」やNOCTYの本屋で時間をつぶす。20時頃ようやく妻と落ち合い、10階で食事をしていくことにする。どこに入ろうかとうろうろしていたら、O家の親子にばったり出会った。子供どうしが仲良しで、いっしょに千倉に行ったこともある家族だ。奇遇だ。たまたま空いていた「BAQET」で夕食をいっしょにとることにする。Oさんが古本屋で「鉄塔武蔵野線」の単行本を買って読んだら、俄かに鉄塔に興味を持ち始めたようだ*2。携帯電話のデジカメで撮った境-新線49号鉄塔の写真を見せてくださった。同好の士ができて心強い限りだ。
鉄塔 武蔵野線 (新潮文庫)

21時半頃、外へ出てみると、雨が降り始めていた。南武線の途中の駅でO家と別れる。家族に1本しか傘がなかったので、駅からコンビニまで走って、ビニール傘を買うはめになった。

*1:昨日、深夜残業になったのでタクシーで帰宅した際、初台交差点に中央環状新宿線西新宿ジャンクションの巨大橋脚が建設中であるのを見かけた。こちらも、大深度トンネルから地上に上がった車を首都高4号線の上22mの高さまで一気に駆け上らせようという豪快な建造物である。

*2:小説「鉄塔武蔵野線」の話をしていたら、映画が観たくなり、帰宅後、amazonでDVDを注文してしまった。