捕獲リベレータ

ビッグバード」で図らずも当たったB-24H「リベレータ」(第453爆撃飛行隊の42-94805号機「FOIL PROOF」)を、1944年2月4日にドイツ軍が捕獲した*1732爆撃飛行隊所属の41-28641号機「JABBERWOCK」に作り変えた。ネット上で見つけたカラースキーム通り、機体をドイツ空軍機のダークグリーンに塗り*2、胴体下面と翼下面を捕獲機識別用の黄色*3に塗る。胴体前後の対空機銃はポキンポキンと折って取り除いた。スワスチカや翼上下面のバルケンクロイツは、1/72のBf109のデカール、胴体側面のバルケンクロイツは、1/144のJu52/3mのデカールを各々流用した。機番の「KB」はインスタントレタリングである。胴体側面のバルケンクロイツや機番は、実際はアウトライン文字なのだが、適当なものが見当たらなかったので、ベタ文字でお茶を濁した*4。まあ、言われなければ誰も気づくまい。

ドイツ空軍は、「JABBERWOCK」を捕獲後、「A3+KB」という機番を振り、塗装変換したうえで、ギリシアでの空輸に運用していたようだ。1945年5月にザルツブルクの飛行場で米軍によって奪還されている。

*1:訓練飛行から帰投中、霧で方向を見失い、ノルマンディ上空でドイツ空軍の戦闘機に襲われ、不時着・捕獲されたようだ。異説としては、ドイツ軍がイギリスの航空管制の混乱に乗じて偽の誘導電波を発信し、同機を欧州側のドイツ空軍の基地へ誘導して捕獲したともいう。

*2:カラースキームは米軍機のオリーブドラブに見えるが、ドイツ軍がわざわざオリーブドラブで上塗りするとは考えにくいので、ダークグリーンにした。

*3:エフトイズの「双発機コレクション」のシークレットのひとつが、ドイツ軍が捕獲して運用していた真っ黄色のP-38Jだった。

*4:最初は、転写シールで自作しようと思ったのだが、よくよく考えると、鏡文字になってしまう。左右対称のアルファベット「A」「H」「I」「M」「O」「T」「U」「V」「W」「X」「Y」のいずれかの組み合わせならよかったのだが。