一式陸攻

カフェレオから「Big Bird」と称した1/144の大型機のシリーズが出た。第1回は、帝国海軍のG4M2A一式陸上攻撃機24型と米国空軍B-24J爆撃機「リベレータ」の2機である。わずか2機とは言え、各機3種類ずつのバリエーション*1があるため、ブラインド方式で、いずれが入っているかわからない。とりあえず2個買ってみたが、1個600円もするので、ほしくも何ともないB-24Jが2個も出てきた日には大損害だ。けっこう緊張しながら開封すると、一式陸攻とB-24Jが1機ずつでほっとした。

さっそく、一式陸攻を組み立ててみる。デカール貼りもなく、あっと言う間に出来上がりだ。実機(第721海軍航空隊306号機)がそうなのだろうが、日の丸、味方識別用の黄色い帯、機番、部隊マークだけで、あっさりしたものである。ずんぐりした胴体はお世辞にも格好いいとは言いがたいが、旧軍を代表する爆撃機が入手できてよかった。

それにしても、ハリネズミのように機関銃が突き出たB-24Jと比べると、機首の7.7mm機関銃2丁と胴体上部の20mm機関砲1門だけ、という一式陸攻の防御はいかにも手薄だ。燃料タンクの外殻が主翼外板を兼ねる構造も相俟って、敵迎撃機に遭遇すると、なす術もなく撃墜されたということがよくわかる*2

*1:一式陸攻には、シークレットのG4M2Eがあるようだ。

*2:山本五十六連合艦隊長官が戦死したのも、一式陸攻に搭乗して移動中のところ、待ち伏せしていたP-38戦闘機に襲われて、撃墜されたことによる。