VOICES

パシフィコ横浜国立大ホールでコンサート「VOICES music from FINAL FANTASY」を聴く。一昨年、ロスアンジェルス植松伸夫ゲーム音楽を集めたコンサート「Dear Friends」を聴いて感動したので、ぜひ妻子にも聴かせたいと思っていたのだ。開演間近になって妻子もやってくる。座席は1階13列67-70番。かなり右寄りで、目の前にスピーカが陣取り、舞台は半分くらしか見えない。
http://d.hatena.ne.jp/Wilm/20040510

前座は、3月に発売されるゲーム「FINAL FANTASY XII」の紹介。声優たちが登場してインタビューに答えていた。会場は、当然、ゲームファンばかりだろうから、結構盛り上がっていた。

やがて、臨時編成の「プリマビスタ・フィルハーモニック・オーケストラ」や合唱団「GYA」が入場。指揮者のアーニー・ロス登場。娘たちは、最初のうちは退屈そうにしていたが、6曲目、中年のおじさん5人組「モーグリーズ」による「ファイナル・ファンタジー・ドゥワップ・メドレー」で一気に乗せられたようだ。前半は、白鳥英美子の歌(「いつか帰るところ」)が白眉だった。

後半は、案の定、「約束の地」の合唱で妻子は噴き出しそうになっていた(「もういくつ寝るとお正月」に似ていると言っていた曲である)。アンジェラ・アキが見事な歌を2曲聴かせた。アンコールでは、植松氏を中核とするロックバンド「The Black Mages」が登場し、オーケストラ・合唱との競演で「片翼の天使」を演奏した。2管編成のフルオーケストラを圧倒する演奏に会場は総立ちの熱気に包まれた。
http://d.hatena.ne.jp/Wilm/20051003

植松氏の軽妙な語りと人間味溢れる音楽を管弦楽・声楽・ロックで楽しめた豪華なコンサートであった。惜しむらくは、巨大会場を使用したためか、すべての音源をマイクで拾い、PAで増幅していたことだ。できれば自然音で鑑賞したかったところだ。帰る道々、長女は、「最後のセフィロスの音楽がよかった。またDVD(「Advent Children」のことである。)が観たいな。」と感想を述べた。小学生をも感動させる音楽を創り出す植松氏の才能に改めて敬意を表する。

クイーンズスクエア」で遅い夕食をとってから帰る。みなとみらい駅から特急に乗れ、武蔵小杉での乗り継ぎもよかったので、23時前に帰宅できた。とても、出張帰りとは思えない一夜であった。

写真は、パシフィコ横浜から撮った横浜ベイブリッジ。手前に写っているのは、第三管区海上保安本部所属の巡視船PL31「いず」、PM89「たかとり」、PL109「しきね」である。PL109は、1979年8月に退役したPM21の名前を引き継いだのだろう。
http://d.hatena.ne.jp/Wilm/20060202