神の子の生誕

ちょうど250年前の今日、ザルツブルクでひとりの音楽家が生を受けた。35年余りの短い生涯で、サリエリからマーラーに至る作曲家たちを嫉妬させる700曲に及ぶ作品を遺した後、忽然とこの世から姿を消した。その音楽家の名をヴォルフガンク・アマデウスモーツァルトという。

私の敬愛する作曲家*1の中で、バッハとモーツァルトは別格だ。バッハは、最も神に近づいた作曲家だが、モーツァルトは、荒む人の心に慰謝を与えるために、神が地上に遣わした存在なのではないかと思うことがある。