懐かしい音楽たち

昨日、会社の帰りがけに、例によって「ぶらあぼ」をピックアップするためにTOWER RECORDSに寄ると、ソニーの国内盤を10%引きで売っていた。高校時代に愛聴していたヴァルター指揮ヴィーン・フィルのモーツァルト交響曲第40・25番があったので買った。今日さっそく聴いてみる。K.550の前半2楽章は、さすがに今となっては感傷的すぎる感じだが、後半2楽章は薄日の差す冬の曇り空のような風情がよい。K.183の方は、まさに疾風怒涛(Sturm und Drang)といった演奏だ。名盤だと思う。

ついでに買ったマゼールの「惑星」も聴く。これもヴァルターのモーツァルトと同様、LPで持っているものの買い直しである。豪壮さと繊細さを兼ね備えた名演だ。余白の「3つのオレンジへの恋」も面白い。こういうあざとい曲では、魔法使いマゼールの面目躍如だ。この盤のもうひとつの売りは、宇宙画伯・岩崎一彰が描いた「テチス衛星*1から見た土星」をジャケットに使っていることだ。この雄大な絵に惹かれていたので、CDで買い直すときには、やはり同じ図柄のものをと思っていたのだ。

これらの曲を愛聴していた高校時代の心象風景がふっと蘇った。

*1:土星の第3衛星テティス。平均公転半径294,660km、公転周期48時間18分26秒、平均半径1,060km。