ハロウィーンの火星

昨日が火星の最接近日だったが、あいにく曇りで観望できなかった。今日は、雲が多いものの、晴天域もかなりあるので、愛機ETX-70ATを引っ張り出す。雲の切れ間を辛抱強く待って、25mmの接眼レンズ(14倍)で火星を導入してから、バローレンズを装着した6.4mmの接眼レンズ(55倍*2=110倍)に換装する。何度か視野から見失ったが*1、やがてきれいな円盤状になった。妻や就寝直前の娘たちにも見せてやる。

残念ながら、この倍率では火星の模様を見ることは無理だ。2003年8月の大接近のときは、白い極冠を認めることができたが、今年は見えない。国立天文台のホームページによると、北極冠は自転軸の傾きから見えない方向にあり、南極冠は極小期にあるようだ。それでも、赤い軍神の星は、ハロウィーンの夜にふさわしく思われた。

次の大接近は2018年。成人した娘たちは、どこで火星を見るだろう。
ETX-70AT 天体望遠鏡

*1:設定が面倒くさいので、自動追尾機能は使わなかった。