稲佐山

再び旭大橋を渡って、昼食を取れるところを探していると、夢彩都というショッピングセンターがあったので、駐車場に車を入れる。レストラン街に長崎ちゃんぽんの店があったので、迷わず入る。「みろくや」というガイドブックにも出ている店だった。家族銘々、ちゃんぽんや皿うどんを食べる。おいしい。

食後、稲佐山に登る。駐車場まで上がって、スカイウェイで山頂駅へ。途中333mの三等三角点がある。展望台からは、長崎市街が一望のもとに見下ろせた。双眼鏡で平和祈念像浦上天主堂が見える。60年前、この美しい港町が1発の原爆で灰燼に帰したとは信じがたい。反対側は、五島灘の島々が連なる。足元には、さっき訪ねた長崎造船所が見える。定期修繕なのか、護衛艦DDG-176が繋留されている。*1

山を下り、今日の宿である長崎全日空ホテルグラバーヒル(14文字。どうもこのホテルチェーンは屋号の長さで勝負している感がある)に向かう。南山手に位置し、立地は悪くないが、内装はシティホテル並みだ。部屋は713号室。やはりベッドが4つところ狭しと並んでいる。窓から身を乗り出すと、ちょうど対岸に長崎造船所が見えた。

ホテルの和食レストランに予約を入れてから、グラバー園に出かける。ホテル横の石畳を上っていくと大浦天主堂がライトアップされていた。もう日は暮れ、夕闇の中である。グラバー園エスカレータを乗り継いで一番上の旧三菱第2ドックハウスまで上がる。長崎の夜景が広がっている。三浦環像や旧グラバー住宅を見ながら下っていく。

ホテルに戻ってから卓袱料理に舌鼓を打つ。和洋中折衷の長崎らしい料理である。部屋に戻ったら、一日の疲れがどっと出て、そのままベッドで爆睡状態になってしまった。

*1:このイージス艦「ちょうかい」の同名艦である重巡洋艦「鳥海」は長崎造船所で建艦されている。